
アドラー心理学まとめシリーズ、
今回は、「目的論」について自分なりにまとめてみます。
アドラー心理学まとめ!「目的論」とは?

アドラー心理学(個人心理学)の中でも、かなり重要になってくるのが「目的論」の考え方です。
アドラー「健康なものであれ、病的なものであれ、
人間の精神生活を研究するで最も重要な問いかけは、
「どこから?」ではなくて「どこに向かって」である!

アドラーの「目的論」を理解する上で、よく比較される考え方に、フロイトの「原因論」があるよね。どうちがうの?
アドラーの提唱する「目的論」は、

「何かの目的があるから、現在の結果を創り出している」
とうい考えです。
一方、
フロイトの提唱した「原因論」は、

「何かの原因があるから、現在の結果がある」
という考えです。
この2つの説を比較すると、アドラーの主張する「目的論」は、フロイトの提唱している「原因論」とは対立する考え方だということが解ります。
フロイト、ユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」の一人として、高く評価をされているアドラーは、一般的には、もともとは、”フロイトの弟子だった”と認識されることが多かったようです。
しかし、

アドラー自身は、フロイトの弟子だったと呼ばれることを非常に嫌がっており、「共同研究者であった」と主張しています。

アドラーの「目的論」とフロイトの「原因論」がよく比較されるのには、そういう背景も少なからず影響しているのかもね…。
人は何らかの目的があって現在の状況を創り出している?
アドラーは、

「人は何らかの目的があって現在の状況を創り出している!」
と提唱し、

「過去に起こったある出来事」と「現在の状況」の間には関連性がないのだ!
と主張しています。
そして、
「過去に起こったある出来事」と「現在の状況」との間に関連性があるという考えを

「見かけの因果律!」
と呼びました。
「人は何らかの目的があって現在の状況を創り出している」という考え方は、いうなれば、過去の原因は一切関係がないということを意味しています。
だから、

「見かけの因果律」は現在の状況に対する言い訳に使っている!

このような言葉を聞いて「耳が痛い!」「痛すぎる!!」という人は多いんじゃない?

ちなみに、私は、メチャメチャ耳が痛すぎて、現実から目をそむけずにはいられない気持ちになりました。
アドラー先生怖すぎ~
現状を変えるにはどうすればいいのか?

アドラー心理学の「目的論」が何となく分かったところで、
じゃあ、実際にどのように活用していけばいいのかな?

私のような人生の落伍者なんかは難しい理論や比較より、
そこんところが一番知りたいところです!ホント、
「教えて!アドラー先生~!」
と叫びたい気持ちでいっぱいになるよね。
一般的に、人はうまくいかない原因を探して直そうとする傾向があるようです。
実際、私自身も、以前は、自分の身の回りで起こる出来事がうまくいかなくなる時、その「原因」を探しにいこうとしていました。
しかし、このフロイト的思考で「原因」に焦点を当ててみて気付くことは、前向きな思考になりにくいということでした。

だって、原因はすべて過去にある=過去は変えることができない=「もうどうしようもねーな!積んだ~」って心境になっちゃうんです。どうしたって。

そういえば、過去の原因を探しては「ミイラになって帰ってくる」を何度も繰り返しては失敗しているよね。

だって、いくら過去の原因を探して反省してみても、
一向に出口が見えないんですもの…
しまいには、過去の反省をしすぎて凹むし、反省したところで、もう終わったことやしと凹む、しかしやっぱりこのままじゃダメだ!とまた原因を探しに行って凹む、だけど、反省したところで今更どうしようもないと凹む・・・って負の無限ループ!に陥って抜け出せなくなります。

これをやりだすと、もう地獄だね!

結局、最終的には、過去の原因を探しに行くのも、過去の自分を反省するのも、完全にギブアップしましたけどね。
ところが、ここに、アドラー的思考を入れてみると・・・

なんということでしょう!
「私は何をやってももうダメだ!」「今さら・・・」という絶望的な心境から、少し、いや、アリンコ程のほんの少しだけだけど…でも、も、もしかして、
「何か変わるかもしれない~♪」(by ドリカム)
と、思わず小唄を口ずさんで、小躍りしてしまうような希望を見出すことができるではありませんか!
アドラー心理学の目的論を平たく言い換えてみると、
「目的を正しく設定すれば、過去はどうであれ、今からでもより良く生きていくことができる!」
そして、結局は、
「原因はさておき、目的を考えてみましょう!さすれば、道は必ず開けてくる!」

そんな風に解釈すると、もっと身近にアドラー心理学を取り入れていけるような気がします。
アドラーどんな能力を持って生まれたかは大した問題ではない。
重要なのは、与えられた能力をどのように使うかである。
まとめ
アドラー心理学まとめシリーズ、今回は、「目的論」について自分なりにまとめてみました。

問題が起きている時、過去の私は、フロイトの原因論に基づくような思考で原因を探り反省しようとしてたけど、それはたいがい失敗に終わり、ただただ自身喪失をしただけでした。

だから、アドラー心理学に出会ったとき、
ビビビっときたんかもしれないね。
自分の思考でありながら、思ったように変化をさせることは、これがどうして、なかなか難しいことです。
しかし、アドラー的思考を取り入れていけば、きっといつかはいい方に変わっていけるような予感がします。

アドラー心理学の目的論は、瀕死状態の自分の未来に
「小さな希望」を与えてくれるかもしれませんよ。
目的を見つけて、ほんの少しずつでも、
「今自分ができる何かをやってみよう!」
「小さな一歩を踏み出してみよう!」
それでは。